ハンブルグバレエの芸術監督、ノイマイヤー氏というのは、過酷な演劇性をダンサーに要求しているなあと思います。 これに応えられるのが今日のジュリー.ケントとロベルト.ボッレではないかしら? ケントさんは技術面ではビシニョーワのような超一流ロシア勢の軟体技はないとしても、今夜の彼女の美しさ、儚さはテクニックを超えるものがありました。 形容出来ないくらい美しいんです。 ロベルト.ボッレは技術面でもクラシックの王道のようのダンサーですが、メロドラマの主人公的なアルマン.デュバルという役をごく自然に繊細に表現出来る、天才的なアクティングのセンスがあって凄い、凄過ぎる。
“人魚姫”もそうですが、これはダンスという表現方法で舞台上で文学作品を表現している部分はあると思います。 舞台芸術>振付芸術。 そこが大好きか嫌いかに別れるところ。 彼はウィスコンシン出身のアメリカ人でありながら、ヨーロッパでキャリアを確立した特殊な経歴の持ち主ですが、確かに作品はヨーロピアン的インテリジェンスにアメリカ的なピュアさ(純粋性というのかなあ)を併せ持っています。 このピュア感が彼の最大の強みと思うのだけれど。 フランス的なシニカルにもドイツ的な理詰めにも陥らないストレートな純粋さを表現してしまえるというのかな。 これが胸を突くんです。 デイビット.ホールバーグ君、デグリューが素晴らしかったです。 今、絶好調。 マノンのジリアンも技術プラスの深みを感じました。 マシューズ&レイエスのペアが、演劇的には弱いかなあ? 踊りは好きだけれど。 オリンピアのヒ.セオちゃん、大変なステージ.オーラです。 観客の最大の喝采はノイマイヤー氏に送られていました。 PS まだ気分が落ち着いてないので、支離滅裂でゴメンナサイ(笑)!
by noreservation
| 2010-05-27 15:26
| ballet & opera
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